占い師に実際に占ってもらった経験がある人は少ないかもしれませんが、子供の頃に好きな人と両想いになれるおまじないや、初詣で行った神社でおみくじといったものを行ったことがある人は多いでしょう。やるやらないに関わらず、私達にとって身近なものであることは間違いないのです。日本では昔から自然を大切にして、木々や石、大地そのものを信仰する慣わしがありました。山の神様や森の神様といったや八百万の神々は願いを捧げる対象として存在しており、「神様や霊のいれもの」と考えられていた石を信仰し、神社に祀るというものも多かったのです。

その後は中国から飛来した五経をもとにして、五行易という占いが取り入れられるようになっていきました。国のトップである天皇はもちろん、役人たちまでもが、良い国を築こうと占いを利用するようになったのです。さらに、陰陽道思想というものが根付き、国家に大きな影響を与えるようになりました。陰陽師や呪術師と呼ばれていた人たちは占いによって病気を治したり、物の径と呼ばれる存在から人々を救うために活躍したとも言われているのです。

占いは天の力を信じて、運命を読み解くための手段だったのです。幸せになりたい、良い国を作りたいという願いは、古代の人たちも現代の私達も変わらない願いだったのです。現代では、その種類や方法は多種多様化しています。タロットやトランプ、手相、人相、血液型など数えきれないほど存在していますが、人々の心を支えて励ましていることに変わりはありません。

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